ランチタイムは、故郷ベトナムの郷土料理を食べながら会社の仲間とコミュニケーションをとる大切な時間です
ベトナム出身のレイハイイェンさんに、
日本で働くこと、そしてふるさとベトナムの料理について伺いました。
イェンさんが日本で働くまでの経緯を教えてください。
ーベトナムのハノイで生まれました。
元々日本の漫画や文化が好きで12年前に留学生として日本へ来たのが最初です。
専門学校を卒業後、ベトナムに戻り日本企業などで働いていましたが、去年あらためて日本で仕事がしたい。と再来日し、ベトナム人の友人の紹介を通じてこの会社で働きはじめました。
現在会社ではどのような業務をされていますか?
ーここにはベトナム人の職人が多いので、総務人事としてベトナムの職人の通訳や、仕事以外の生活面でもケアをしています。
特にベトナムからの技能実習生には、言葉の壁や、慣れない日本の生活習慣が多く、一緒に情報共有をしながら学んでいます。
特に気をつけて伝えている、ベトナムと日本の違いはなんですか?
ー自分も初めはそうでしたが、”時間を守ること”は常に気をつけるように伝えています。
ベトナムと日本では時間の考え方が少し違います。日本の方がきっちりしていますよね。
ベトナムでは日本より「時間を守る」ということにそれほど厳しくないんです。
ベトナム出身ということで、イェンさんはお昼ご飯もベトナム料理をお弁当に持ってきていると聞きました。
ー日本にもベトナム食材のお店があるので、お弁当も全てベトナム料理を作っています。
日本でも有名なベトナム料理ですが、サンドウィッチのようなバインミーは、パテから自分で作っています。
ベトナムの料理は調味料が甘いんです。お砂糖もたくさん使用しますし、ニョクマムという魚醤の味が、ベトナム料理の特徴です。
ベトナムでは、食事の時間は周囲の人とコミュニケーションを取る大切な時間と考えられています。
初めの頃は、社内での昼食の際もとても静かだと感じていましたが、入社してから少しずつ社員食堂でも社内のスタッフと楽しく話をしながら昼食をとるようにしました。
ベトナム料理が、社内スタッフと仲良くなるきっかけになってくれたと思います。
ベトナムの料理をもっとみんな紹介したいという気持ちもあり、一緒に食べるスタッフに味見をしてもらったりもしているんです。
これまでの経験で最も印象に残った瞬間は何ですか?
ー何度も社長から”相手のことを考えること”が大切だと教わり、その言葉がすごく印象深いです。
日本の電車の中はとても静かです。それは、乗車している他のお客さんの迷惑にならないように。という気遣いからだと知りました。
ベトナムの電車の中では、電話もするし話し声も大きくとても賑やかです。あまり、他の乗客の迷惑になることについて考えたりしませんでした。
仕事でも”100%確認すること”についても、何度も教わりました。
最初は面倒に思いましたが、ミスがあれば時間やお金が無駄になることもあります。当然、現場の仲間にも迷惑がかかります。
どれも、「相手のことを考えること」が大切でした。
日本とベトナムでは違うことが沢山ありますが、これまで学んだことを活かして、これからもそれぞれの良いところを合わせながらもっといい仕事にしたいと思っています。